研究の紹介

Overview

高田研究室では,「ソフトウェア工学」を研究のメインの柱にしています. ソフトウェア工学とは,非常に単純に言うと,「よい品質のソフトウェアを効率よく開発するための学問」と言えます. 当研究室では,ソフトウェア開発の様々な場面に対して研究を行っています。

Software Test

ソフトウェアを作る時には,それが正しく動くかどうかをチェックしなければなりません. しかし,とりうる全ての入力の全ての組み合わせについてテストを実行し,その結果を判断することは,ほとんど不可能です. そこで,ソフトウェアのテストを助けたり,自動化したりするための技術をいろいろな側面から研究しています.下記にいくつかあげます.

Code Clone

ソフトウェア開発をしているときに,コードをコピペしたり,似たコードを書いたりすることがあります.このようなコードをほったらかしにすると,例えば保守するときに,同じ修正を複数個所しないといけなくなったりします.この研究は,このようなコードを探そうとしています.

Coding Conventions

プログラムを「きれいに」書きたいという願望は,プログラマであれば誰でも持っています.「きれい」の基準として,コーディング規約というものがいくつか世の中に提案されています.この研究は,コーディング規約をいろいろな観点から研究しています.

CC2020 (Computing Curricula 2020)

2020年12月末まで高田はCC2020という国際プロジェクトのメンバーとして活動していました.日本では,計算機系または情報系のカリキュラムは概ね一種類しかないと思う方が多いです.しかし,国際的には,Computer Engineering, Computer Science, Information Systems, Information Technology, Software Engineering, Computer Securityといったカリキュラム(2021年にData Scienceが追加)があり,実際それぞれに対するガイドラインが存在します.CC2020プロジェクトはこれらを俯瞰するプロジェクトであり,レポートを発行しています.プロジェクト内で次のような研究発表をしています.

Others

上記以外にいろいろな研究を行っています.特に何らかの意味でコードに問題がある(あるかもしれない)状況を扱った研究が多いです